スノーボードでジャンプ:F/S540(トゥ抜け) | スノボーのスー

F/S540(トゥ抜け)

スノーボードでジャンプ台の飛び方(スピン編)。
今回のテーマはトゥ抜けのF/S540(フロントサイド540)です。
反時計回り(グーフィーの場合は時計回り)に540度回ります。

※【ライダーズコンシャス】では、担当ライダーの感覚、意識、気を付けていることなどを解説します。詳くはこちら

<F/S540(トゥ抜け)>

(ライダー:鎌形 智也

準備

【ベーストリック】
このトリックを覚えるには、以下のトリックをマスターしておく必要があります。
ジャンプ台でのF/S180(トゥ抜け)
ジャンプ台でのF/S360(トゥ抜け)

【出来ると役立つトリック】
以下のトリックをマスターしておくと、このトリックを覚えるのに役立ちます。
<着地のまでの動きが同じ>
ジャンプ台でのスイッチB/S360

<空中に出てから着地までの動きがほとんど同じ>
・ジャンプ台でのF/S540(ヒール抜け)

やり方

1)イメージする
綺麗にF/S540(トゥ抜け)をするイメージをします。
アプローチから着地までの全体をイメージしてください。
スピンすることだけでなく、ジャンプの滞空時間と、その滞空時間でちょうど良く回り切る回転スピードもイメージしましょう。

540度ピッタリスピンする必要はないので、510度ぐらいスピンするイメージを作ってください。


2)キッカーに向かって真っすぐアプローチする
アプローチ中はリップの自分が抜けるポイント(抜けようと狙っている場所)を見続けるのが基本です。
目線を固定することで安定したアプローチが出来ます。

キッカーに慣れていて、目線を固定しなくても安定したアプローチができる人であれば、まだリップを直視する必要はありません。
キック方向に目線を向けながらも、雪面の変化を確認しながらアプローチしましょう。

キックに近づいて来たらリップに目線を向けてください。



3)軽くヒールエッジに乗り、リップの左側に進行方向を向ける
グラトリと違って飛ぶ方向が決まっているので、ちゃんとランディング方向に飛ぶように調節して下さい。

右に曲がりながら飛ぶことになるので、一度軽く左に振ってS字を描くようにリップに向かうと良いです。
それでも、ほとんどの人はちょっと右方向に飛ぶので、リップの左寄りから飛びましょう。

<アプローチの取り方>


ここまでのアプローチでリップを見ていなかった場合でも、この辺りでは自分が抜けるポイント(抜けようと狙っている場所)に目線を向けます。



4)トゥエッジに乗り換えながら、オーリーするために低い姿勢になっていき、肩を右に回してタメを作る
基本的には、キックのRを上り始める前にはトゥエッジに乗り換えておきます。
これはRの中でエッジを切り換えると不安定になるためです。


トゥエッジに乗るのは軽くです。
慣れないうちは、必要以上にトゥエッジに乗り過ぎてしまいやすいので注意してください。
トゥエッジに乗り過ぎると右に飛んでしまいます。

先行動作のタメをつくるために、右手・右肩を後ろに引きながら左手・左肩を閉じて(右に向けて)肩を右に回します。

このとき、右手・右肩を主体に動かして、左手・左肩は右半身に自然に引っ張られるようなイメージで動かしてください。
左手・左肩を主体に動かすと、トゥエッジに乗り過ぎやすくなります。

最もヒールに乗っているタイミングからタメを作り始め、トゥエッジに乗り換えた直後にタメが作り終えているイメージです。

タメを作り終えた時点での右腕の引きが重要なので、しっかり引くように意識してください。

【ライダーズコンシャス】
左足はトゥエッジに乗る必要は無く(フラットで)、右足だけ軽くトゥエッジに乗るイメージです。
右足は、スノーボードを縦に4分割して、トゥ側から数えて2番目あたり(ほぼセンター)に体重をかけています。






5)スピンするための先行動作をしながら、つま先側で軽くオーリーする
スピンするための先行動作として、「左手・左肩を左上方向に開きながら右手・右肩を前上を通過し左上方向に出すようにして」肩を左に回します。

抜けた瞬間の上半身と下半身のひねり具合が大きいほど回転力が付き易いので、身体のひねりの方をしっかり作ることを意識することが重要です。

肩を水平に回すように意識してください。
肩が斜めになると回転軸も斜めになってしまいます。

特に頭、右肩が下がりやすいです。
トゥ抜けのF/S360以上に下がりやすいので注意してください。
また、左肘が下がるのも、回転軸が斜めになる原因になります。

上半身の先行動作と同時に、右足のつま先側で軽く踏み切ってオーリーします。
「オーリーの動作(上半身の引き上げと下半身の踏み切り)の動き始めから終わりまで」と、「先行動作の動き始めから終わりまで」が同調するイメージです。

なお、先行動作の動き始めから終わりにかけて、加速していくようにして先行動作をします。
(抜けの瞬間に先行動作のスピードが最速になるように)
先行動作のし始めから速く動こうとすると、トゥ抜けのF/Sスピンは上手く行きません。

慣れていない間は、トゥエッジに少し多めに乗っておくと回転力を付け易いです。
また、トゥ抜けのF/S360の時よりも前方向に(ランディング方向に)飛ぶようにすると、スノーボードの向きを保ったまま身体のひねりを作り易くなるので、回しやすくなります。

慣れて来たら、真上方向もしくは後ろ方向に飛ぶようにイメージしてください。
踏み切りのタイミングがシビアになりますが(ベストタイミングに近い踏み切りが必要となりますが)、より綺麗により高く飛べます。

【ライダーズコンシャス】
先行動作では、左手・左肘・左肩を左斜め上に引き上げますが、特に左肘の動きを意識しています。

左肘を左肩よりも高い位置になるように、左上に引き上げると、左肘に引っ張られて頭が下がりづらくなります。
ただし、引き上げる方向を間違えると頭が下がる要因になるので、引っ張られて頭が立つ左肘の位置、動きを地上で試してから行ってください。

また、F/S360では右手・右肘・右肩は前上方向にだすイメージですが、F/S540では左上方向まで出すように意識することで回転力を強めています。






6)テールのチップの手前がリップを抜けた辺りで踏み切り終わる
トゥ抜けのF/Sスピンの場合、テール側のチップ手前当たりがリップにさしかかったところで踏み切り終わるようにします。

<踏み切り終わるタイミング>


ストレートやヒール抜けのF/Sスピン、B/Sスピンは右足がリップを通過するタイミングで踏み切り終わるイメージで問題有りませんが、トゥ抜けのF/Sスピンの場合はテールがリップを抜ける直前までコントロールするようにしてください。

自分から前に(ランディング方向に)飛ぶように抜ける場合は少し早めでも大丈夫ですが、早くなり過ぎたりノーリーになってしまうことがあるので注意してください。

踏み切るタイミングが早いと、リップで逆エッジに引っかかり易くなります。

踏み切りが早くてリップに逆エッジが引っかかった場合は、非常に危険な状態になるので焦って早く踏み切らないように、しっかりタイミングを見計らって下さい。

また、踏み切りのタイミングが良いほど軽い力で回れるので、ギリギリまで待って踏み切るようにしましょう。

踏み切り終わる瞬間まではリップを見たままです。
目線がリップから外れるのが早いと、踏み切るタイミングが早くなってしまう原因になります。


リップでの肩の開きは、飛ぶ方向に対して90度より多いぐらいを目安にしてみてください。
(大きなキッカーで飛ぶときや、回転力をつける技術のレベルが上がれば、肩を開く角度は少なくなるので、あくまでも自分なりの感覚が分かるまでの目安にして下さい。)

【ライダーズコンシャス】
スノーボードを縦に4分割して、トゥ側から数えて2番目あたり(ほぼセンター)のテール側のチップ手前当たりで踏み切るようにイメージしています。


上半身と下半身が大きくねじれた状態でリップを抜け、その後足を引き上げることでスピンが加速するイメージです。




7)リップを抜けたら左脇の下から左脇の下からランディングを見に行くように目線を向けながら、膝を軽く引き上げる
リップを抜けた直後は、上半身の先行動作の姿勢が残っているので、左脇下が開いています。
そのため、左脇下からランディング方向を見に行きます。
慣れていないうちは、初めから左肩越しにランディングを見に行くようにしてもOKです。

膝を引き上げるときは、腹筋を使って太ももをおなかに近づけるように引き上げます。
足を引き上げようとすると、後ろに(かかとがお尻に近づくように)上がってしまいやすいので注意してください。

オーリーが上手くかからなかった場合は前方向に、上手くかかれば上方向に飛ぶ感じになります。
踏み切りのタイミングとオーリーが良いと、瞬間的に強くスノーボードが反発してきます。

膝が引き上がってくると、スノーボードの回転が上半身の回転に追いついて来ます。




8)左脇が閉じて来たら、左肩越しにランディング方向を見に行く
いつまでも左脇の下から目線を送っていくと、9)での上半身の被せ動作がやりづらくなります。

なお、写真では目線を送っていませんが、F/S540に慣れている(感覚が分かっている)ため、目線の先行をしなくてもスピンをコントロール出来るからです。



9)上半身の回転にスノーボードの回転が追いついたら、身体を固定し、回転に身を任せて回っていく
この間、スピンを止めないようにランディングを見に行くように目線を向けていきます。




10)270度ぐらい回ったあたりから、ランディングの斜度に合わせて上半身をかぶせていく
ランディング側に上半身を倒していくようなイメージです。
上半身の被せが足りないと着地への調整がやりづらくなります。

なお、このタイミングで、雪面までの高さを確認して状況を把握します。
ランディングまで届いていないなどのミスが有る場合は、上半身のかぶせを行わず、リカバリーしてください。



11)ランディングが見えたら着地点に目線を固定する
合わせて、着地点までの距離を確認し、着地するタイミングを計ります。




12)330度ぐらい回ったら、ランディングにスノーボードを合わせていく
着地するタイミングに合わせて「右手・右肩を後ろに引きながら左手・左肩を前に押し出して」上半身を右に回し、「左足を曲げるようにして後ろに引きながら右足を伸ばしながら前に出して」下半身を左に回し、スノーボードの向きを着地に合わせます。

四肢を動かす余裕が無い人は、右手・右肩を後ろに引きながら右足を前に出して上半身と下半身をひねり、スノーボードの向きを着地に合わせてください。

重心の位置が少し後ろ(真ん中よりもちょっと左足寄り)で着地するようにします。
(この時点から急に重心を後ろにしようとしても出来ないので、初めからちょっと後ろ重心で着地するように狙って飛んでください。)

そして、進行方向に対して骨盤を開いて(スイッチスタンスの基本姿勢と同じようにして)、右足を伸ばし気味に、左足を曲げた姿勢にしていきます。
骨盤の向きが後ろを向きやすいので、注意してください。





13)上半身と下半身がねじれた姿勢で着地
足りない30度分、体をひねってスノーボードの向きを合わせているので、進行方向に対して上半身が右に開きます。

着地時の衝撃は膝で吸収してください。

基本的には、ちょっとトゥエッジに乗って着地します。
フラットで着地しようとすると、着地後にヒールに乗って右方向に流されやすくなります。

【ライダーズコンシャス】
着地の衝撃は、膝だけでなく骨盤を落とし込むことも意識して吸収しています。




14)回転力を抑えながら、身体のねじれを戻して姿勢を正していく
着地直後は回転力が残っているので、もっと回ろうとする力が働きます。
なので、スノーボードでしっかり雪面を捉えて、それ以上回らないように回転力を抑えてください。

合わせて、身体のねじれを戻して姿勢を正していきます。
体のひねりがもとに戻るまでは転びやすいので、油断しないで滑りましょう。











>スノーボードでジャンプ(スピン編) -INDEX-
>>スノーボードでジャンプ -INDEX-
>>>スノボーのスー -TOP-