スノーボードでジャンプ:F/S360(ヒール抜き) | スノボーのスー

F/S360(ヒール抜け)

スノーボードでジャンプ台の飛び方(スピン編)。
今回のテーマはヒール抜けのF/S360(フロントサイド360)です。
反時計回り(グーフィーの場合は時計回り)に360度回ります。

<F/S360(ヒール抜け)>

(ライダー:鈴木 卓郎

準備

【ベーストリック】
このトリックを覚えるには、以下のトリックをマスターしておく必要があります。
F/S180(ヒール抜け)

【出来ると役立つトリック】
以下のトリックをマスターしておくと、このトリックを覚えるのに役立ちます。
<着地の動きが同じ>
ジャンプ台でのスイッチB/S180
グラトリでのスイッチB/S180

<踏み切りの動きが似ていて着地の動きが同じ>
グラトリでのスイッチノーリーB/S180(ヒール抜け)

<ほとんど同じ>
グラトリでのF/S360(ヒール抜け)

やり方

1)イメージする
綺麗にF/S360するイメージをします。
アプローチから着地までの全体をイメージしてください。
スピンすることだけでなく、ジャンプの滞空時間と、その滞空時間でちょうど良く回り切る回転スピードもイメージしましょう。

特に、リップを抜ける瞬間から270度回っている所までをしっかりイメージして下さい。


2)軽くトゥエッジに乗りながら、リップの右側に向かってアプローチする
左に曲がりながら飛ぶことになるので、一度軽く右に振ってS字を描くようにリップに向かうと良いです。
それでも、ほとんどの人はちょっと左方向に飛ぶので、リップの右寄りから飛びましょう。

アプローチ中はリップの自分が抜けるポイント(抜けようと狙っている場所)を見ておきます。

<アプローチの取り方>




3)うっすらとヒールエッジに乗りながら、オーリーするために低い姿勢になっていき、肩を右に回してタメを作る
ヒールエッジに乗りすぎると斜めに飛んでいってしまうので、注意して下さい。

また、先行動作のタメをつくるために、右手・右肩を後ろに引きながら左手・左肩を閉じて(右に向けて)肩を右に回します。

怖がっていると腰が引けやすいので、腰が引けないように注意して下さい。




4)スピンするための先行動作をしながらカカト側で軽くオーリーする
スピンするための先行動作として、「左手・左肩を左上方向に開きながら右手・右肩を前上方向に出すようにして」肩を左に回し、左膝を開くようにしながら、左膝と左足を左上方向に引き上げます。

肩を水平に回すように意識してください。
肩が斜めになると回転軸も斜めになってしまいます。

同時に、右足のカカト側で軽く踏み切ってオーリーします。
ただし、ヒールエッジに乗り過ぎると左に飛んでしまうので気をつけて下さい。

また、オーリーがかからないと回転力が付きづらいので、軽くでいいのでちゃんとオーリーをかけましょう。
踏み切り終わったときにテールが反発するのが感じられたらベストです。




5)リップに右足がかかった辺りで踏み切り終わり、同時に、左脇の下から後ろを見る
右足がリップに差しかかった所で踏み切り終わります。
焦って早く踏み切らないように、しっかりタイミングを見計らって下さい。
右足の薬指と小指の間がリップにかかったところで踏み切り終わるのがベストタイミングですが、踏み切り終わるのがそれよりも遅くなるとマクられてしまうので注意してください。

踏み切り終わる瞬間まではリップを見たままです。
右足がリップを通過する瞬間を見届けるぐらいの意識を持ちましょう。
目線がリップから外れるのが早いと、踏み切るタイミングが早くなってしまう原因になります。

踏み切り終わったらすぐ(踏み切り終わるタイミングとほぼ同時に)左脇の下から後ろを覗き込むように見て、目線でスピンの先行をします。

リップでの肩の開きは、飛ぶ方向に対して70〜80度ぐらいを目安にしてみてください。
(大きなキッカーで飛ぶときや、回転力をつける技術のレベルが上がれば、肩を開く角度は少なくなるので、あくまでも自分なりの感覚が分かるまでの目安にして下さい。)




6)リップを抜けたら、膝を軽く引き上げながら、左手・左肩、左腰、目線でスピンを引っ張っていく
4)5)の先行動作の動きに続けて、左手・左肩と左腰を後ろに引きながら左脇の下から後ろを見ていき、回転を引っ張っていきます。
ランディングバーンに腰(尾てい骨のちょっと上)を向けながら、左脇の下からランディングバーンを見に行く感じです。

オーリーがちゃんとかかると、楽に膝を引き上げられます。







7)240度ぐらいまで回ったら、上半身の先行と目線の先行を止め、身体をひねってランディングにスノーボードの向きを合わせていく
両足間からランディングバーンまでの距離を確認します。
(左脇の下から、又は右脇の下からランディングを確認しても間違いではありません。)

着地するタイミングに合わせて、「右手・右肩を後ろに引きながら左手・左肩を前に押し出して」上半身を右に回し、「左足を伸ばすようにして後ろに引きながら右足を曲げながら前に出して」下半身を左に回して、スノーボードの向きを着地に合わせます。

重心の位置が少し後ろ(真ん中よりもちょっと右足寄り)で着地するようにします。
(この時点から急に重心を後ろにしようとしても出来ないので、初めからちょっと後ろ重心で着地するように狙って飛んでください。)

重心をちょっと後ろにして着地することで、着地後にバランスを崩すリスクを減らすことができます。





8)上半身と下半身がねじれた姿勢で着地
足りない30度分、体をひねってスノーボードの向きを合わせているので、進行方向に対して上半身が後ろを向いた状態で着地します。
トゥエッジ寄りに着地するとメイクしやすいです。
着地時の衝撃は膝で吸収してください。




9)回転力を抑えながら、身体のねじれを戻して姿勢を正していく
着地直後は回転力が残っているので、もっと回ろうとする力が働きます。
なので、スノーボードでしっかり雪面を捉えて、それ以上回らないように回転力を抑えてください。

回転力を抑えた後はスノーボードをフラットにして行きます。
合わせて、身体のねじれを戻して姿勢を正していきます。

着地した直後は前が見えない上に、体のひねりが戻るまではバランスを崩しやすいので、油断しないで滑りましょう。


注意
腰が引けないように
腰が引けるとバランスを崩しやすいですし、リップを抜ける前にスノーボードがズレる原因にもなります。


先行動作に入るタイミングが早くならないように
先行動作をするタイミングが早いと抜ける前にスノーボードが回り始めてしまい、リップにスノーボードが引っ掛かりやすいので危険です。


早く踏み切らないように
リップまで行く前に踏み切ってしまうと、これまたリップにスノーボードが引っかかりやすいので危険です。


ポイント!
スピンする量は330度ぐらい
330度ぐらい回って、残りの30度は体のひねりを使って合わせることで、メイク率が上がります。


目線でしっかり先行する
抜けでしっかり左脇の下から後ろを見ること、抜けたらランディングが見えるまで先を見続けましょう。
目線の先行が止まると、スピンも止まってしまいます。


素早く先行動作をする
ゆっくり先行動作をしても回転力が付きません。
一発で、「ぱんっ!」っと先行動作をしましょう。


肩を水平に回す
スピン軸を水平にするために、肩を水平に回すように意識して下さい。


とにかく後ろを見る!
目線(頭)を後ろに回すのが最も重要なポイントです。
目線(頭)が後ろに回らないと他の動作が出来ていても回りませんし、逆に、目線(頭)さえ回れば他の動作が微妙でも回っちゃうぐらいです。

しかし、身体は動いているのに、頭だけが回らない人が結構多いです。
なので、どうしても上手く行かない場合は、抜けたら後ろを見る!ってことだけに集中してみて下さい。
意外と簡単にまわっちゃうかもしれないです。


解説
スイッチB/S180が得意な場合
F/S360は後半の動きがスイッチB/S180と同じなので、抜けはF/S180、抜けた後はスイッチB/S180と言う具合に分解するとイメージしやすいです。


抜け時点の目線について
踏み切り終わりの瞬間、ゴーグルが邪魔になって(ゴーグルの死角になって)リップが見えなくなることがあります。
死角になる場合は感覚で(タイミングを計って)、右足がリップを抜ける瞬間に合わせて踏み切り終わるようにしてください。


着地時の動作について
スピンの着地に詳しく解説しているので、しっかり理解したい人はそちらを参照してください。


鈴木 卓郎 TAKURO SUZUKI



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