スノーボードでジャンプ:F/S1080(ヒール抜き) | スノボーのスー

F/S1080(ヒール抜け)

スノーボードでジャンプ台の飛び方(スピン編)。
今回のテーマはヒール抜けのF/S1080(フロントサイド1080)です。
反時計回り(グーフィーの場合は時計回り)に1080度回ります。

※【ライダーズコンシャス】では、担当ライダーの感覚、意識、気を付けていることなどを解説します。詳くはこちら

<F/S1080(ヒール抜け)>

(ライダー:寺島陽一

準備

10m以下のキッカーでは滞空時間が足りず、非常に難しくなります。
少なくとも10m以上のキッカーでチャレンジしましょう。

【ベーストリック】
このトリックを覚えるには、以下のトリックをマスターしておく必要があります。
F/S720(ヒール抜け)
F/S900(ヒール抜け)

【出来ると役立つトリック】
以下のトリックをマスターしておくと、このトリックを覚えるのに役立ちます。
<着地の動きが同じ>
ジャンプ台でのスイッチB/S900


やり方

1)イメージする。
綺麗にF/S1080するイメージをします。

特に、リップを抜ける瞬間からジャンプの頂点(540度ぐらい)までをしっかりイメージして下さい。

720度までは一気に回りきり、後半に向けて回転スピードを落とすイメージです。

着地後に強い回転力が残るため、20度足りないぐらいで着地するようにすると、ちょうど良い感じにズレて回転力を抑えながら着地することができます。


2)リラックスした姿勢でアプローチする。
F/S900よりも少し速めのスピードを付けるようにしてください。
F/S900よりも低く飛距離が短いジャンプになり易いので、スピードで滞空時間と飛距離を稼ぎましょう。



3)軽くトゥエッジに乗りながら、リップの右側に向かう。




4)軽くタメを作りながら、ヒールエッジに乗り変え、準備万端の姿勢でジャンプ台に進入する。
上半身を時計回りに回して(右腕と右肩を後ろに引き、左腕と左肩を右に回して)、回転力を付けるための先行動作のタメを作りながら、ヒールエッジに乗せ替えて行きます。

ジャンプ台を上りながらエッジを切り替えるとバランスを崩す原因となりますので、エッジを切り替えるタイミングが遅くならないように注意してください。





5)ヒールエッジに乗ってリップを上りながら、回転力を作るためのタメを作る。
引き続き、上半身を時計回りに回して(右腕と右肩を後ろに引き、左腕と左肩を右に回して)、回転力を付けるための先行動作のタメを作ります。

タメを作る量はF/S900よりも少し多めです。

リップが長い時など、先行動作を始めるまでに間がある場合は、ヒールエッジに乗り換えた時の姿勢でリップを上り、先行動作を始めるタイミングに合わせて追加分のタメを作ってもOKです。
【ライダーズコンシャス】
肩甲骨が開くと回転軸と体軸のズレが大きくなるので、肩甲骨を軽く閉じるようにしています。
そして、肩甲骨を閉じた姿勢を崩さないようにするために、左肩を右に回しすぎないよう注意してタメを作っています。




6)スピンするための先行動作をしながら軽くオーリーする。
スピンするための先行動作として、「左手・左肩を左上方向に開きながら右手・右肩を前上方向に出すようにして」肩を左に回します。

両腕を大きく使って(両手を身体の遠くを通すように)先行動作をしてください。
腕を大きく使うことで、身体の質量が回転軸から遠ざかり、回転力が付きやすくなります。

両腕が縮こまって先行動作をするとと、回転力が付きづらくなるので注意してください。

かなり効率よく回転力を付ける必要が有るので、こういった細かい部分もしっかり行う必要があります。

先行動作はF/S900よりも速い動きで行います。
先行動作が終わった時点の姿勢はF/S900と同じでOKです。

先行動作をやり始めるタイミングはF/S900よりも少し遅くしてください。
(F/S900と同じタイミングで先行動作を始めると、踏み切り終わる前に先行動作が終わってしまいます。)

回転軸をフラットにするために、あごを引いた姿勢で、肩は水平に回すようにします。
【ライダーズコンシャス】
先行動作をする時も、肩甲骨を閉じておくようにしています。
そのため、右肩を内側に入れすぎないように(右肩だけが先に行かないように)注意しています。

先行動作で腕を振るとき、左腕よりも右腕を強めに振っています。(左腕:右腕が4:6の割合でスイング)

踏み切り時に体重が乗っている位置は、前足はヒール、後ろ足はほぼフラット(少しだけヒールより)です。

なお、リップが寝ている時はしっかりオーリーを掛け、リップが立っている時は軽く合わせるようにして踏み切っています。





7)リップに右足がかかった辺りで踏み切り終わる。
右足がリップに差しかかった所で踏み切り終わるようにします。

目線は顔が向いている方向に自然に向けておきます。

回転力をつけることに意識が行き過ぎると、左足に体重が乗ってしまいやすい(ノーリーになりやすい)です。
右足でしっかり踏み切りこと(右足寄りの回転軸をつくること)と、上に飛ぶことを忘れないようにしましょう。



8)リップを抜けたら、後ろを向いて行く。
リップを抜けたのを確認したタイミングで後ろを向いて行きます。

この時点では、まだ左肩越しに後ろを見に行くようにしてください。

スピンの前半は一気に(速い回転スピードで)回りるために、回転スピードを落とさないことが有効です。
そのため、左肩越しに後ろを見ることで上半身を立たせ、回転軸に身体の質量が集めておきます。



9)720度ぐらいまで一気に回って行く。








10)360〜450度時点。
360〜450度ぐらい回った時点でランディングバーン側に身体が向きますが、ここの時点で身体が向いているランディングバーンのことは全く気にしません。
(完全にスルーします。)

トリックに慣れるまでは、引き続き左肩越しに2回目のランディングバーンを見に行くようにしてください。

トリックに慣れたら、この辺りから目線の送る方向を左脇の下方向に変えて行きます。

そのため、この辺りがグラブしたりスタイルを入れたりするのがやり易いタイミングです。

また、下半身を引きつけ、できればグラブをして身体を固定した方が、身体を伸ばしたままよりも安定しやすいです。







11)720〜810度時点。
720〜810度ぐらい回った時点で、ランディングバーン側に身体が向く2回目のタイミングがきます。

トリックに慣れるまでは、まだ、左肩越しに目線を送り、3回目のランディングバーンを見に行くようにします。

トリックに慣れたら、この時点で見えるランディングを確認しながら、首から下はスピンし続けて着地のタイミングに合わせていきます。





12)900度あたりから、身体をひねってランディングにスノーボードの向きを合わせていく。
着地するタイミングに合わせて、上半身を右に回し、下半身を左に回して、スノーボードの向きを着地に合わせます。

重心の位置はど真ん中で着地するようにします。

低回転のトリックでは少し重心を後ろにして着地することで、着地後のリスクを減らすことが出来ます。

しかし、高回転になってくると回転力が強いため、重心位置が後ろの状態での着地では、着地後に回転力を抑えることが難しくなります。

そのため、初めからど真ん中での着地を狙っていきましょう。



13)身体を大きく開いて、回転スピードを遅くする。
スピン量に余裕があれば、身体全体を大きく開くことで回転軸から質量を分散させて、回転スピードを遅くします。

高回転のトリックでは、着地直前に回転スピードを抑えられるかどうかも、クリーンメイク出来るかどうかの鍵になります。





14)スノーボードの向きをランディングバーンに合わせて、トゥエッジで着地する。
このとき、20度ぐらい足りない状態で着地すると、その後が楽になります。





15)しっかりと、回転力を抑える。
非常に強い回転力が付いているので、回転力を抑えることが難しいです。
そのため、スピン量がぴったりの場合は、ドライブしてしまう(着地後に回ってしまう)リスクが高くなります。

20度ぐらい足りない状態で着地すると、回転力を抑えている間にちょうど良い感じにズレて、楽にメイクしやすくなります。

(これだけの高回転になると、本人的にも見た目的にも20度ぐらいの足りなさはほとんどビタ着の感覚です。)




ポイント!
高回転のスピンでは、回転することも難しいですが、回転力が強いので着地も非常に難しくなります。

そのため、前半に速いスピードでスピンして、後半に向けて回転スピードを遅くすることが楽にメイクするための鍵になります。

スピン前半は回転軸に身体の質量を集中させて回転スピードを上げ、中盤に向けてグラブやスタイルを入れることで(回転軸から質量を少し遠ざけて)回転スピードを落とし、着地直前に身体を大きく開いて(回転軸から質量を出来るだけ遠ざけて)回転スピードを落としきることで、メイク率が高まります。









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