スノーボードでジャンプ:スピンの着地2|スノボーのスー

スピントリックの着地のやり方(その2)

スノーボードでジャンプ台の飛び方(理論、知識編)。
ここではスピントリック(フラットスピン)の着地のやり方を詳しく説明していきます。

スピントリックの着地のやり方(その1)の続きなので、まだ読んでない方はそちらからチェックしてください。


3. 着地の種類

スピントリックの着地は4種類あります。

(なお、ここで言うオープン着地、ブラインド着地という言葉は一般的に通じる言葉だと思いますが、正式名称というほど普及しているわけではないかもしれません。)


1)スイッチスタンスでオープン着地
最後の180がF/S180と同じ動きになる着地です。
左回りにスピンして、スイッチスタンスで着地します。
最後の180が着地点が見えてる状態なのでオープン着地と呼びます。
F/S180、スイッチB/S360、F/S540、スイッチB/S720などがこの着地です。

<着地前90度のスピン>



2)スイッチスタンスでブラインド着地
最後の180がB/S180と同じ動きになる着地です。
右回りにスピンして、スイッチスタンスで着地します。
最後の180が着地点が見えていない状態なのでブラインド着地と呼びます。
B/S180、スイッチF/S360、B/S540、スイッチF/S720などがこの着地です。

<着地前90度のスピン>



3)メインスタンスでオープン着地
最後の180がスイッチF/S180と同じ動きになる着地です。
左回りにスピンして、メインスタンスで着地します。
スイッチF/S180、B/S360、スイッチF/S540、B/S720などがこの着地です。

<着地前90度のスピン>



4)メインスタンスでブラインド着地
最後の180がスイッチB/S180と同じ動きになる着地です。
右回りにスピンして、メインスタンスで着地します。
スイッチB/S180、F/S360、スイッチB/S540、F/S720などがこの着地です。

<着地前90度のスピン>



以降で、それぞれの着地の特性、やり方を説明して行きます。

4. スイッチスタンスでオープン着地

<着地前90度のスピン>



スイッチスタンスでオープン着地をする場合は、上半身を右に(時計回りに)、下半身を左に(反時計回りに)回して、スノーボードを着地に合わせます。

<上半身を右に、下半身を左に>



レベル1
【着地に合わせる動作に慣れていないレベル】

着地に合わせる動作に慣れていないレベルでは、一度に沢山の部位を動かして着地に合わせようとしても混乱してしまいます。
そのため、動かす部位を「動かしやすい部位」に絞ります。

とは言っても、他の部位をまったく動かさないという意味ではありません。
意識して動かす場所を絞るという意味です。

具体的には、利き手、利き足を優先的に動かして身体をヒネり、着地に合わせることになります。

右手・右肩: 後ろに引く
右足: 前に出す

2カ所動かしますが、両方とも動かしやすい動きのため、比較的簡単に覚えられる動作です。
動かす足(右足)が前足になる着地のため、安定した着地姿勢も作りやすい方です。

しかし、2カ所しか使っていないので着地に合わせられる幅が少なく、着地がスイッチスタンスになるので、不安定な着地となりやすいです。


レベル2
【着地に合わせることに慣れ、着地の安定性を上げるレベル】

中級レベルの着地では、利き手、利き足の動作に加えて、左手・左肩も動かして身体をヒネり、着地に合わせます。

右手・右肩: 後ろに引く
左手・左肩: 前に出す
右足: 前に出す

レベル1の動作に左手・左肩の動作が加わっていますが、難しい動作ではないので、比較的簡単に覚えられる動作です。

上半身がしっかり回るので、レベル1のやり方以上に身体のヒネりが作りやすくなり、着地時の姿勢も良くしやすいので着地の安定度が上がります。


レベル3
【安定性の高い着地を実現するレベル】

上級レベルの着地では、4カ所全部を使って身体をヒネり、着地に合わせます。

右手・右肩: 後ろに引く
左手・左肩: 前に出す
右足: 前に出す
左足: 後ろに引く

レベル3の動作に左足を後ろに引く動作が加わっています。
これが出来るようになれば、非常に安定した着地が出来るようになります。

しかし、「左足」を「曲げながら」「後ろに引く」という一番動かしづらい動作をやることになるので、マスターすることは非常に難しい動作です。

しかもスイッチスタンスでの着地なので、身体の動かし方だけでなくスイッチランの技術力にも影響されるため、安定した着地をマスターすることは非常に難しいと言えます。


総論
この着地は、初級レベルの動作は比較的覚えやすいですが、安定性の高い着地を目指して行くと非常に難しくなってきます。
その上、右足が前足となる着地のため、左足をあまり使わなくてもある程度安定した着地姿勢が作りやすいので、意識して練習しないとなかなか安定性が上がりません。

何も考えずに練習しても左足の動きを覚えることは難しいので、レベル2までの動作が出来るようになったら、左足の動きをしっかり意識して練習することで、よりスムーズに上達していきます。


5. スイッチスタンスでブラインド着地

<着地前90度のスピン>


スイッチスタンスでブラインド着地をする場合は、上半身を左に(反時計回りに)、下半身を右に(時計回りに)回して、スノーボードを着地に合わせます。

<上半身を左に、下半身を右に>



レベル1
【着地に合わせる動作に慣れていないレベル】

初級レベルの着地では、利き手、利き足を優先的に動かして身体をヒネり、着地に合わせます。
(理由は「4.スイッチスタンスでのオープン着地」のレベル1と一緒です。)

右手・右肩: 前に出す
右足: 後ろに引く

2カ所動かします。
右手・右肩は動かしやすいので簡単に覚えられますが、右足は後ろに引く動作なので、ちょっと覚えづらい動作と言えます。
ただし、動かす足(右足)が前足になる着地のため、安定した着地姿勢は作りやすい方です。

しかし、2カ所しか使っていないので着地に合わせられる幅が少なく、着地がスイッチスタンスになる上に、ブラインド着地のため着地点が見えづらいので、不安定な着地となりやすいです。


レベル2
【着地に合わせることに慣れ、着地の安定性を上げるレベル】

中級レベルの着地では、利き手、利き足の動作に加えて、左手・左肩も動かして身体をヒネり、着地に合わせます。

右手・右肩: 前に出す
左手・左肩: 後ろに引く
右足: 後ろに引く

レベル1の動作に左手・左肩の動作が加わっていますが、難しい動作ではないので、難易度はそんなに変わりません。

上半身がしっかり回るので、レベル1のやり方以上に身体のヒネりが作りやすくなり、着地時の姿勢も良くしやすいので着地の安定度が上がります。


レベル3
【安定性の高い着地を実現するレベル】

上級レベルの着地では、4カ所全部を使って身体をヒネり、着地に合わせます。

右手・右肩: 前に出す
左手・左肩: 後ろに引く
右足: 後ろに引く
左足: 前に出す

レベル3の動作に左足を前に出す動作が加わっています。
これが出来るようになれば、非常に安定した着地が出来るようになります。

左足の動作な上に「曲げて動かす」必要があるので動かしづらいのですが、「前に出す」動作なので、レベル2の動作をマスターしていれば、比較的簡単に覚えることができます。

ただし、これもスイッチスタンスでの着地なので、安定した着地をマスターするにはスイッチランのレベルをあげることが必須です。


総論
この着地は初級レベルの動作は比較的覚えづらいのですが、ある程度身体が動かせるようになってくれば、高いレベルの動作を比較的スムーズに身につけられると言えます。

スイッチスタンスのブラインド着地ということもあり、油断して(楽して)着地することが少ないので、練習した分だけ上達していきやすいです。

ただし、「スイッチスタンスでのブラインド着地」という状況自体が安定した着地をするのが難しい状況なので、着地の動作に慣れてきても油断は禁物です。

そうは言っても、ちゃんと考えて練習した方が左足の動作は覚えやすいので、レベル2までの動作が出来るようになったら、左足の動きをしっかり意識して練習することをオススメします。


6. メインスタンスでオープン着地

<着地前90度のスピン>


メインスタンスでオープン着地をする場合は、上半身を左に(反時計回りに)、下半身を右に(時計回りに)回して、スノーボードを着地に合わせます。

<上半身を左に、下半身を右に>



レベル1
【着地に合わせる動作に慣れていないレベル】

初級レベルの着地では、利き手、利き足を中心に動かして身体をヒネり、着地に合わせます。
(理由は「4.スイッチスタンスでのオープン着地」のレベル1と一緒です。)

右手・右肩: 前に出す右足: 後ろに引く

2カ所動かします。
右手・右肩は動かしやすいので簡単に覚えられます。
しかし、右足は「曲げながら」「後ろに引く」動作なので、ちょっと覚えづらい動作と言えます。
また、2カ所しか使っていないので着地に合わせられる幅が少なく、不安定な着地となりやすいです。

その上、下半身のヒネリをするときに、着地時の後ろ足(この場合、右足)だけを動かして合わせた場合、前足だけを使って合わせた時よりも、不安定な姿勢になりやすいです。

しかし、メインスタンスでの着地なので多少バランスを崩していてもリカバリーしやすいという特性もあります。


レベル2
【着地に合わせることに慣れ、着地の安定性を上げるレベル】

中級レベルの着地では、利き手、利き足の動作に加えて、左手・左肩も動かして身体をヒネり、着地に合わせます。

右手・右肩: 前に出す(左に回す)
左手・左肩: 後ろに引く
右足: 後ろに引く

レベル1の動作に左手・左肩の動作が加わっていますが、難しい動作ではないので、結構簡単に覚えられる動作です。

上半身がしっかり回るので、レベル1のやり方以上に身体のヒネりが作りやすくなり、着地時の姿勢も良くしやすいので着地の安定度が上がります。


レベル3
【安定性の高い着地を実現するレベル】

上級レベルの着地では、4カ所全部を使って身体をヒネり、着地に合わせます。

右手・右肩: 前に出す(左に回す)
左手・左肩: 後ろに引く
右足: 後ろに引く
左足: 前に出す

レベル3の動作に左足を前に出す動作が加わっています。
これが出来るようになれば、非常に安定した着地が出来るようになります。

左足の動作なので動かしづらいのですが、「伸ばしながら」「前に出す」動作なので、レベル2の動作をマスターしていれば、比較的簡単に覚えることができます。


総論
この着地は、初級レベルの動作は比較的覚えづらいのですが、初級レベルの動作をマスター出来れば、その上のレベルは覚えやすい方だと言えます。

その上、オープン着地なのでランディングが見やすく、メインスタンスでの着地のためリカバリーもやりやすいです。
そのため、ある程度のレベルの動作が覚えられれば、最も安定しやすい着地です。

しかし、ちゃんと考えて練習した方が左足の動作は覚えやすいので、レベル2までの動作を覚えたら、左足の動きをしっかり意識して練習することで、よりスムーズに上達していきます。


7. メインスタンスでブラインド着地

<着地前90度のスピン>


メインスタンスでブラインド着地をする場合は、上半身を右に(時計回りに)、下半身を左に(反時計回りに)回して、スノーボードを着地に合わせます。

<上半身を右に、下半身を左に>



レベル1
【着地に合わせる動作に慣れていないレベル】

初級レベルの着地では、利き手、利き足を中心に動かして身体をヒネり、着地に合わせます。
(理由は「4.スイッチスタンスでのオープン着地」のレベル1と一緒です。)

右手・右肩: 後ろに引く
右足: 前に出す

2カ所動かします。
右手・右肩は動かしやすいので簡単に覚えられます。
右足は「曲げながら」動かさなくてはいけませんが「前に出す」動作なので、ちょっと難しいぐらいです。

しかし、2カ所しか使っていないので着地に合わせられる幅が少なく、ブラインド着地なのでランディングが見づらいため、不安定な着地となりやすいです。

その上、下半身のヒネリをするときに、着地時の後ろ足(この場合、右足)だけを動かして合わせた場合、前足だけを使って合わせた時よりも、不安定な姿勢になりやすいです。

しかし、メインスタンスでの着地なので多少バランスを崩していてもリカバリーしやすいという特性もあります。


レベル2
着地に合わせることに慣れ、着地の安定性を上げるレベル】

中級レベルの着地では、利き手、利き足の動作に加えて、左手・左肩も動かして身体をヒネり、着地に合わせます。

右手・右肩: 後ろに引く
左手・左肩: 前に出す
右足: 前に出す
レベル1の動作に左手・左肩の動作が加わっていますが、難しい動作ではないので、難易度はそんなに変わりません。

上半身がしっかり回るので、レベル1のやり方以上に身体のヒネりが作りやすくなり、着地時の姿勢も良くしやすいので着地の安定度が上がります。


レベル3
【安定性の高い着地を実現するレベル】

上級レベルの着地では、4カ所全部を使って身体をヒネり、着地に合わせます。

右手・右肩: 後ろに引く
左手・左肩: 前に出す
右足: 前に出す
左足: 後ろに引く

レベル3の動作に左足を前に出す動作が加わっています。
これが出来るようになれば、非常に安定した着地が出来るようになります。

「伸ばして」動かせるので比較的簡単に覚えられる思いきや、やっぱり「左足」を「後ろに引く」動きは難しいです。

また、レベル1では右足の動作は「すこし難しい」と書きましたが、これは「とりあえず着地に合わせる」レベルの話で、高レベルの安定性を求めて、右足の動作を完璧にしようとすると結構難しいです。

しかも、完璧にしなくてもメインスタンスの滑走能力でリカバリーして着地できてしまうため、右足の動作の完成度を上げる必要性が感じづらく、意識して練習しないと上達していきません。

そのため、安定性の高い着地を実現するには、左足の動かし方だけでなく、右足の動かし方も見直しながら練習して行く必要があります。


総論
この着地は、初級レベルの動作自体は覚えやすいのですが、不安定な姿勢になりやすいです。

また、「左足を引く」動作が含まれているので、安定性の高い姿勢を作ることが難しいです。

しかし、メインスタンスでの着地なので、着地姿勢が不安定でもリカバリーできてしまいます。
そのため着地時の安定性を上げる必要性が感じづらく、意識して練習しないといつまでたっても上達していかないという盲点があります。

なので、着地に余裕ができてもメインスタンスの滑走能力に頼らずに、右足、左足の両方の動かし方をしっかり意識して安定した姿勢を作る練習をする必要があります。


スピントリックの着地の仕方(その3)









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