スノーボードの滑り方:抱え込み系ロングターン| スノボーのスー

抱え込み系ロングターン

スノーボードの滑り方(抱え込み系編)、その2。
ここでは抱え込み系のカービングロングターンのやり方を説明します。

圧雪での抱え込み系ターンは、あまり使わない滑り方です。
なので、ここで紹介しているやり方は(圧雪での抱え込み系ターンが指定種目になっている)基礎系の大会などを目指している人向けに特化した内容となっています。

しかし、抱え込み系の動作を覚えるのに役立つので、興味のある人はたまに練習してみてください。

<抱え込み系ロングターン>

(ライダー:鈴木 卓郎

準備

【練習する場所】
10〜15度ぐらいの緩中斜面で練習します。
斜度が緩すぎても急すぎても難しくなります。

【覚えておく必要のある技術】
緩斜面でのカービングターン
中斜面でのロングターン(中級)

カービングターンが余裕でできるぐらいの技術力は必要です。

やり方

1)少し直滑降してスピードをつけてから、B/Sターンをする
スピードが遅すぎると難しいので、少しスピードをつけてからB/Sターンします。
まだ、準備段階なのでいつもどおりB/Sターンする感じでOKです。
ここではB/Sターンから始めていますが、F/Sターンから始めても良いです。

なお、全ての動作はエッジがズレないようにカービングさせることを意識して行って下さい。





2)切り換えの準備(ここから抱え込み系動きになっていく)
肩、腰(骨盤)を左に開いていき、ターンを引っ張っていきます。

膝は引き上げるようにして曲げながら(膝を抱え込んで抜重しながら)、重心を左ナナメ前方向に移動させ、ターン内側に倒れていた体軸を起こしていきます。

合わせて、両つま先をしっかり上げて角付けを強めながら両足首と両膝を左に回して、スノーボードを左に回し込んでいきます。

<スノーボードを回し込む方向と重心移動の向き>






3)切り換え直前から切り換え
両膝が一番曲がった所が切り換えのタイミングになります。

肩と骨盤(腰)は左に開きながらF/Sターンに切り換えていきます。
立ち上がり系ターンの場合はターン方向(右方向)に回していきますが、立ち上がり系と同じ様に動くと、F/Sターンの前半でスノーボードが曲がり過ぎてしまうので注意してください。

肩と骨盤(腰)を左に開くのは、F/Sターン中に身体を伸ばしやすい姿勢を作る目的もあります。
肩と骨盤(腰)が開いていないと、身体を伸ばした姿勢を作りづらくなります。

両膝、両足は左に回し込んでスノーボードの進行方向をもっと左に向けながら、つま先を引き上げたままトゥエッジに切り換えていきます。

立ち上がり系ターンの切り換え直前は、次のターン方向へスノーボードを向けながら次のターンのための角付け(足首の伸ばし)を始めます。
しかし、圧雪での抱え込み系ターンの場合、切り換え直前もB/S(左)へスノーボードを回し込んでいくことに注意してください。

目線は左方向(スノーボードを進ませる方向)を見ておきます。
立ち上がり系ターンではターン方向に目線を回し始める所ですが、抱え込み系ではかなり左方向を見たままです。




4)ターン導入時
3)に続いて左方向に進もうとしながら、目線は左方向に向け、肩と骨盤を左に開いてF/Sターンに入ります。

B/Sターン後半を長くするのではなくて、F/Sターンに切り換えながらできるだけ左方向に進む(出来るだけF/Sに曲がらない)ようしてください。
肩と骨盤を開くのはF/Sに曲がり過ぎることを抑え、伸ばし荷重の姿勢を作りやすくするためです。

そして、出来るだけ角付けが少なくなるように(エッジを立てないように)、つま先を引き上げたままトゥエッジで雪面をとらえます。
足首を伸ばして雪面をとらえると角付けが強くなり、ターン前半に必要以上に曲がってしまうので注意して下さい。

この時点で、スノーボードの進行方向を出来るだけ左方向(F/Sターンの外向き)に向けておくことが、伸ばし荷重をやりやすくするためのポイントになります。
B/Sターンの後半から切り換え時までスノーボードを左に回し込んでいたのは、このためです。


B/Sターンの後半に続いて、重心を左ナナメ前方向に移動させて体軸を谷側に倒していきます。

立ち上がり系ターンの場合、スノーボードがターンしていく方向に向かって重心を移動させていきます。
しかし、抱え込み系ターンの場合はスノーボードは左方向に進ませながら、重心は左ナナメ前に移動させていきます。

立ち上がり系と違い、スノーボードから離れていくように重心を移動させていくことに注意してください。

<目線の向き、スノーボードを進ませる方向と重心移動の向き>




5)ターン前半
まだ、角付けを強めず(エッジを立てないようにして)、スノーボードを左方向へ進ませるように脚と身体を伸ばしていきます。
出来るだけF/Sに曲がらないようにする(かなり左方向にスノーボードを送り出す)イメージです。

角付けを強めるとスノーボードが必要以上にターンしてしまい、身体を伸ばすスペースが無くなってしまいますので注意して下さい。

重心はターン弧の内側に入って行きますが、目線はスノーボードを進ませたい方向(左方向)に向けておきます。

身体を伸ばすときは、肩と骨盤は左に開き、右腰を前に出しながら、左脇を締めながら(ただし、脇は閉め切らずに1〜2cmの隙間を開けたまま締める)左手・左肩を下げ、右ヒジ・右肩を上に上げていきます。
こうすることで、伸ばしやすくバランスが取りやすい姿勢を作ることが出来ます。




6)ターン中盤1
目線は左に向けて、肩と骨盤も左に開いたまま、引き続きスノーボードを左方向に進ませるように身体を伸ばしていきます。

身体が伸びてきたら徐々に角付けを強めて(エッジを立てて)いきます。
身体が伸びきった所で、しっかりと角付けされるとベストです。




7)ターン中盤2
角付けを強めている(エッジを立てている)ので、スノーボードがターン方向に回り込んできます。
その動きに合わせて、目線もスノーボードが回っていく方向(右方向)に回していきます。

同時に、肩と腰は左に開いたまま、ターン方向にスノーボードを送り出すように身体を伸ばしていきます。

スノーボードが回り込んでくるとスノーボードと重心の距離が短くなり、身体を伸ばしておくことが出来なくなってきますが、スノーボードをターン方向に送り出すことで身体を伸ばし続けることが出来ます。

また、ターン方向にスノーボードを進ませているので、自分の中心よりも前にスノーボードが移動することなり、右足に荷重されていくことになります。




8)ターン後半
開いていた肩と骨盤を戻し、目線を右に回しながら、左手・左肩、右ヒジ・右肩を基本姿勢の位置に戻していきます。

膝は引き上げるようにして曲げながら(膝を抱え込んで抜重しながら)、重心を左ナナメ後ろ方向に移動させ、ターン内側に倒れていた体軸を起こしていきます。
自分の下にスノーボードを引き込むように膝を曲げながら、体を起こしていくイメージです。

合わせて、足首を伸ばしてトゥエッジをしっかり立てたまま両足首と両膝を右に回して、スノーボードを右に回し込んでいきます。

<スノーボードを回し込む方向と重心移動の向き>

スノーボードをフォールライン側に回し込みながら、重心を谷側に移動させるので、重心とスノーボードの距離が縮まっていきます。
この縮まった距離の分、膝を曲げることになります。

なお、立ち上がり系の抜重の動作は、立ち上がっている間は雪面へかかる圧力が増え、立ち上がり終わった瞬間に抜重されます。
しかし、抱え込み系の抜重の動作は、膝を引き上げていく(曲げる)間、徐々に抜重されるので、抱え始めた時から雪面へかかる圧力が減ります。





9)切り換え直前から切り換え
両膝が一番曲がった所が切り換えのタイミングになります。

肩と骨盤(腰)は左に開かないようにしながら、B/Sターンに切り換えていきます。
立ち上がり系ターンの場合はターン方向(左方向)に回していきますが、立ち上がり系と同じ様に動くとスノーボードがB/Sに曲がり過ぎてしまいます。

両膝、両足は右に回し込んでスノーボードの進行方向をもっと右に向けながら、足首を伸ばしたまま(つま先を引き上げずに)ヒールエッジに切り換えていきます。

立ち上がり系ターンの切り換え直前は、次のターン方向へスノーボードを向けながら次のターンのための角付け(つま先の引き上げ)を始めます。
しかし、圧雪での抱え込み系ターンの場合、切り換え直前もF/S(右)へスノーボードを回し込んでいくことに注意してください。

目線は右方向(スノーボードを進ませる方向)を見ておきます。
立ち上がり系ターンでは、ターン方向に目線を回し始める所ですが、抱え込み系ではかなり右方向を見たままです。




10)ターン導入時
9)に続いて右方向に進もうとしながら、目線は右方向に向け、肩と骨盤を左に回さないよう気を付けてB/Sターンに入ります。
F/Sターン後半を長くするのではなくて、B/Sターンに切り換えながらできるだけ右方向に進む(出来るだけB/Sに曲がらない)ようしてください。
上半身をターン方向に回さないようにするのはB/Sに曲がり過ぎることを抑えるためです。

そして、出来るだけ角付けが少なくなるように(エッジを立てないように)、足首を伸ばしたままヒールエッジで雪面をとらえます。
つま先を引き上げて雪面をとらえると角付けが強くなり、ターン前半に必要以上に曲がってしまうので注意して下さい。

この時点で、スノーボードの進行方向を出来るだけ右方向(B/Sターンの外向き)にしておくことが、伸ばし荷重をやりやすくするためのポイントになります。
F/Sターンのターン後半から切り換え時まで、スノーボードを右に回し込んでいたのは、このためです。

F/Sターンの後半に続いて、重心を左ナナメ後ろ方向に移動させて体軸を谷側に倒していきます。

立ち上がり系ターンの場合、スノーボードがターンしていく方向に向かって重心を移動させていきます。
しかし、抱え込み系ターンの場合はスノーボードは右方向に進ませながら、重心は左ナナメ後ろに移動させていきます。

立ち上がり系と違い、スノーボードから離れていくように重心を移動させていくことに注意してください。

<目線の向き、スノーボードを進ませる方向と重心移動の向き>




11)ターン前半
まだ、角付けを強めず(エッジを立てないようにして)、スノーボードを右方向へ進ませるように脚と身体を伸ばしていきます。
出来るだけB/Sに曲がらないようにする(かなり右方向にスノーボードを送り出す)イメージです。

角付けを強めるのが早いとスノーボードが必要以上にターンしてしまい、身体を伸ばすスペースが無くなってしまうので注意して下さい。

重心はターン弧の内側に入って行きますが、目線はスノーボードを進ませたい方向(右方向)に向けておきます。

身体を伸ばすときは、肩と骨盤を少し左に開き(でも開き過ぎないように)、左ヒジ・左肩を左上に少し引き上げ、右脇を締めながら(ただし、脇は閉め切らずに1〜2cmの隙間を開けたまま締める)右手・右肩を下げていきます。
こうすることで、伸ばしやすくバランスが取りやすい姿勢を作ることが出来ます。




12)ターン中盤1
目線は右に向けて、肩と骨盤も右に閉じたまま、引き続きスノーボードを右方向に進ませるように身体を伸ばしていきます。

身体が伸びてきたら徐々に角付けを強めて(エッジを立てて)いきます。
身体が伸びきった所で、しっかりと角付けされるとベストです。




13)ターン中盤2
角付けを強めている(エッジを立てている)ので、スノーボードがターン方向に回り込んできます。
その動きに合わせて、目線もスノーボードが回っていく方向(左方向)に回していきます。

この辺りから、肩と骨盤を左にしっかり開きながら、ターン方向にスノーボードを送り出すように身体を伸ばしていきます。
(肩と骨盤を閉じたままだと、スノーボードをターン方向へ送り出すことが難しいです。)

スノーボードが回り込んでくるので、スノーボードと重心の距離が短くなり、身体を伸ばしておくことが出来なくなってきますが、スノーボードをターン方向に送り出すことで身体を伸ばし続けることが出来ます。

また、ターン方向にスノーボードを進ませているので、自分の中心より前にスノーボードが移動することなり、右足に荷重されていくことになります。





14)ターン後半
肩と骨盤が左に開いているので、開いている肩と骨盤を戻しながら、右手・右肩、左ヒジ・左肩を基本姿勢の位置に戻していきます。

ただし、上半身が閉じ過ぎてしまうとF/Sターン中に身体を伸ばしづらくなるので、肩と骨盤を右に回し過ぎないでください。
上半身を戻すのは肩と骨盤が少し開いているところまでです。

膝は引き上げるようにして曲げながら(膝を抱え込んで抜重しながら)、重心を左ナナメ前方向に移動させ、ターン内側に倒れていた体軸を起こしていきます。
自分の下にスノーボードを引き込むように膝を曲げながら、体を起こしていくイメージです。

合わせて、両つま先を引き上げてヒールエッジをしっかり立てたまま両足首と両膝を左に回して、スノーボードを左に回し込んでいきます。

<スノーボードを回し込む方向と重心移動の向き>

スノーボードをフォールライン側に回し込みながら、重心を谷側に移動させるので、重心とスノーボードの距離が縮まっていきます。
この縮まった距離の分、膝を曲げることになります。

なお、立ち上がり系の抜重の動作は、立ち上がっている間は雪面へかかる圧力が増え、立ち上がり終わった瞬間に抜重されます。
しかし、抱え込み系の抜重の動作は、膝を引き上げていく(曲げる)間、徐々に抜重されるので、抱え始めた時から雪面へかかる圧力が減ります。





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ポイント!
ターン導入時のスノーボードの進行方向を出来るだけ外に向ける
しっかりと身体を伸ばして荷重するためには、ターン中盤に向けてスノーボードが重心から出来るだけ離れて行くように、深い弧を描いてターンする必要があります。

ターン導入時のスノーボードの進行方向が外に向いているほど深いターン弧を描きやすいので、前のターンの後半から切り換え時までしっかりとターンさせて、スノーボードの進行方向を次のターンの出来るだけ外向きに方向付けすることがポイントになります。

<F/Sターン導入時にスノーボードの進行方向が外に向いている時の、ターン弧と重心移動の動き>


<F/Sターン導入時にスノーボードの進行方向が外に向いていない時の、ターン弧と重心移動の動き>



ターン前半、角付けを強めないで出来るだけターンの外側にスノーボードを進ませる
前項目と同様の理由で、ターン前半はあまり曲がらないようにターンの外側に向けて遠ざかるようにスノーボードを進ませる必要あります。

ターン前半から角付けを強めてしまうとターン弧が浅くなってしまい、スノーボードが重心から離れ切らなくなります。

そのため、ターン前半は角付けを強めず、出来るだけターンの外側にスノーボードを進ませることがポイントになります。

<F/Sターン前半の角付けが弱い時の、ターン弧と重心移動の動き>


<F/Sターン前半の角付けが強い時の、ターン弧と重心移動の動き>



上半身を少し開いて伸ばし荷重する
F/Sターン中も、B/Sターン中も、肩と骨盤を左に開きながら身体が伸ばしていくと身体を伸ばすスペースが作りやすく、バランスも取りやすいです。
F/Sターンでは上半身をターン方向とは逆に回すことになるので違和感があるかもしれませんが、試してみて下さい。


鈴木 卓郎 TAKURO SUZUKI



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